台湾アニメ『オンハピネスロード(原題:幸福路上)』

台湾のアニメ『幸福路上』(オン ハピネス ロード)がめっちゃよかったです!

あらすじ

ニューヨークで、アメリカ人の夫と暮らしていたシャオチーは祖母の訃報を受け、幼少期を過ごした台湾の「幸福路」へと戻る。家族や同級生と再会し、忘れていた記憶が呼び戻されるたびに、彼女は自分の探していた「幸福」は何だったのかにも思いをはせる。蒋介石の亡くなった日に生まれたシャオチーの育った時代は、そのまま台湾が戒厳令解除や民主化を経て大きく変化していく時代でもあった。シャオチーの決断とは…?

感想

子供時代の回想シーンがイマジネーション豊かで素晴らしいです。台湾の昔と今を、台北郊外で育った少女の思い出から描き出した作品です。

幸せだった幼少期、台湾原住民である祖母との思い出、混血のクラスメイトベティとの交流、アメリカへの引っ越しと、アメリカ人の夫との出会い、自分の人生を見つけることの難しさ、迷い、家族愛……。

イマジネーション豊かな少女シャオチーの成長を通してみる、台湾や、人々の交流が素晴らしかった!

「台湾アニメってどんな感じだろ?」という軽い気持ちで見始めたのだけど、涙が止まりませんでした!興行的には振るわなかったそうですが、東京アニメアワードフェスティバル2018(TAAF2018)のコンペティション部門・長編アニメーションで、グランプリを受賞しています。他にも色々受賞してるみたい!

幸福路について

実は、この幸福路は実在するようです!新台北市にあって、運河などもちゃんとあります。行ってみたい〜!

監督について

監督は、そもそも台湾でビデオレポーターとして働いていたそうですが、京大で映画理論を学んだ後、32歳になって、アメリカで映画製作を学び、自らの経験をもとに脚本を書いたそうです。そんなところも、リアルなのかな?と感じました。

観る人の立場やライフステージによって感想が分かれるとは思いますが、わたしには、刺さりました!台湾のアニメということでどこで観られるのかわかりませんが、配信などで見つけたら是非観てください。オススメ!

評価

  • 人生について考えられる度 ★★★★★
  • 泣ける度 ★★★★☆
  • 台湾について学べる度 ★★★★★